お化けがいたんだって!(@o@;)
「日本の名随筆別巻64 怪談」収録の、三浦朱門氏の随筆より。
遠藤というのは、狐狸庵先生こと遠藤周作氏のこと。
三浦氏が遠藤氏と一緒に、旅先の宿で遭遇した怪奇現象の思い出(?)を綴った一編です。
遠藤氏の寝言がうるさくて寝付かれない三浦氏、頭にきて友人の布団を引っぺがしてやろうと目論むも体が動かず、ふと見ると幽霊が・・・!
という「本当にあった怖い話」な内容ですが、もういい年をしたおじさんたちですから、大げさに話を盛り上げるでない冷静さと、
私はふと遠藤がカトリックの信者だったのを思いだした。
「十字を切るといいんじゃないか。この際。」
「あほう。そんなもんきくかい。」
緊迫感のまったくない、ふたりのかけあいが面白かったです。
新自由主義とか教育再生とか難しいことはわかりませんが、文豪たちの人となりを覗き見ることができる小品でした。
軽く読めて深い発見ができる日本の名随筆シリーズ、おすすめです。
怪談にちなんで、パリ・カタコンベの写真。
苦手な方、ごめんなさい!
0 件のコメント:
コメントを投稿