2008年12月17日水曜日

王子さまから脱線し放題

読まなきゃ~と思ってまだ読んでいない新訳版「星の王子さま」。
本屋で見かけるたびに、ゴールドとブルーのスマートなデザインに心惹かれます。

手書きのレタリングがいとおしい内藤濯の旧訳版は、いまでもたまに読み返す愛蔵の一冊。
フランス語の原題は「Le Petit Prince=小さな王子さま」ですが、邦訳タイトルを「星の王子さま」にしたセンスは素晴らしいです。

主人公の飛行士が王子さまによびかける時に使う「ぼっちゃん」っていうのも味があって良いです。
フランス版では「Petit bonhomme」、直訳すると「小さな善きひと」って感じかな?新訳版では、呼び掛けは「王子さま」で統一してありましたが(立ち読みなのでうろおぼえ)。
日本語だと「王子さま」と訳さざるを得ない箇所も、原文では「Mon ami」だったりして。
友達から誕生日にもらったフランス語版は、書き込みすぎてものすごく読みづらいですが、今でも日本語版と照らし合わせて、その奥深さを味わっています。勉強にもなるし(←いかにもつけたし)。

そういえば、現代フランスでは「Mon ami」って恋人のことを指すって日本では習ったけど、現地では言葉の意味どおり「友だち」という場合に使ってる人も多かったです。ぶっちゃけ気にしてない感じ。
かなり古いたとえですが、エルキュール・ポワロ(ベルギー人なので母国語はフランス語)だって、「モナミ」ってよく言ってたっけ。
でもPetitをつけたらステディな友達って感じにも言えるし・・・そのへん、あいまい。非常にフランスらしい。

リヨンは原作者のサン・テグジュペリの出身地なんですよ~。
記念の銅像なんかも建ってます。
台座がものごっつ高いので(というか、柱?)、写真撮るのに首が痛くなりました。
しかし、星の王子さまを立体にすると、ちょっとへんですね・・・。







もちろんリヨン名物の壁画にも!
飛行士姿のサン・テグジュペリと王子さまが、仲良く手をつないでるところが泣かせる!

ちなみに隣の窓から人形片手に微笑む小粋なおっさんは、リヨン発祥の人形劇「ギニョル」の生みの親の・・・名前忘れた。すんません。


ギニョルと言えば、ディクスン・カーのミステリー「グラン・ギニョル」はおすすめです。
首とナイフと剣と奥さん、どれだけの数がセントアイヴズへ・・・ 主人公のパリ警察長官が性格悪くて最高。その名もムッシュ・アンリ・バンコラン。
言うまでもなく、美少年キラーのMI6さんの名前のモデル、なんだそう。たしかにかっこいい名前だ。

・・・脱線しすぎてしもうた。
とりあえず、新訳版「星の王子さま」読まなきゃ~(以下、冒頭へ続く)。

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